その輝きはあくまで鋭く、切れ味は限りなくシャープで、繊細かつ透明...。柴咲コウを例えるなら、さしずめこんなクリスタルグラスだろうか。三谷幸喜脚本の3夜連続ドラマ「わが家の歴史」(9日夜からフジテレビ系)に主演し、初写真集を出版、小田和正プロデュースによる新譜の発売も控えて、ただいま全力疾走中。クールな佇まいに秘めた思いとは――。(アサヒ・コム編集部 文・柏木友紀 写真・高山顕治)
「わが家の歴史」は、昭和を生きる大家族の物語。一方、自身は共働き家庭の一人っ子。「3歳から保育園に預けられ、1人での留守番も多かった。大家族へのあこがれは常にありました。ドラマでは貧乏で苦労しますが、みんな一緒に暮らせていいな」
昔から自立心は強かったという。保育園ではもっぱら世話役で、同級生に絵本を読んであげたり、食事を食べさせたり。「実は三谷さんに、私の中には母性を感じると言われたんです。どっちかと言うと顔つきはキツイし、気も強いなのに......」
理由として思いつくのが、「私はどこか三谷さんのお母さんに共通するところがあるのかも。打ち上げのパーティーでお会いしたんですが」。ちなみに三谷自身は、アサヒ・コムのインタビューで、かねてからファンだった梶芽衣子の面影が、柴咲に宿ると明かしている。
三谷脚本を初めて読んだ時の印象は、「思ってたよりも丸い感じ」だった。エッジもそれほど効いていないし、ギャグっぽい部分が前面に出過ぎているワケじゃない。
「でも、いざ演じてみると、隠されたユーモアやギャグが自然と浮き彫りになっていった。私も最初は大げさな演技の方がいいかと構えていたけど、そういうキャラでもないですしね」
小気味よいほど、ポンポン返してくる。まなじりは大きく開き、話が進むに連れ、その輝きが増すのが分かる。
ドラマは2007年秋の「ガリレオ」以来だが、シングルはコンスタントに発表している。新譜には、自身の作詞による一曲「遺.(ゆい)」をカップリング。驚くのは「死」や「骨」「いなくなっても」など、重い言葉がちりばめられていること。
「死生観は昔から持っているのです。生死の意味、宇宙の成り立ちなどを考え、それを詩にも反映しています。寂しい気持ちがふと訪れる瞬間もよくあって。作詞をする時は決まってそんな時。マイナス要素をプラスに転換しようとしたわけです」
19歳から日々仕事をし、周囲にどれだけほめてもらっても、自分自身を認められなかったという。「自信のなさだったとは思いますが、以前から自分は幸せになってはいけない気がしていた」。そんな日々から、ふっと「抜けた」感じがしたのが最近。特別何があったわけではない。
「積み重ねがあり、最後の一段を昇ったら、雲が切れて急に晴れ間が見えたみたいな。基本、自分はハッピーなんだ、とベースをそこにおくことができるようになりました。これからは本格的に、自分を表現することを追究していきたい」
今年発売した初の写真集は、北欧で撮影した。リサイクル機やスーパーのオーガニック食品棚の前でポーズ。環境意識の高い国から、「無理なく」こう訴えたかった。
「自然のおかげて暮らして行けるのに、あまりに危機感が薄い。いつかしっぺ返しが来ると思う。人生なんて保証がないものなのに」
深い色をたたえるその瞳のように、飛び出す言葉はどこまでも深淵(しんえん)なのだった。 (グーグルニュース)
女優としての柴咲コウさんも好きですが、
歌手としての柴咲コウさんもとっても素敵ですよね。
今回は久しぶりのドラマと言うことで、
ファンもとても喜んでいるのではないでしょうか?
今回はどんな柴咲コウさんが見れるのか楽しみですね。
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